人生にゲームをプラスするメディア

『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】

ヴァニラウェア渾身の『ユニコーンオーバーロード』は、早くも50万本を突破する売り上げを達成。その人気に裏付けられた、確かな魅力へと迫ります。

ゲーム 特集
『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】
  • 『ユニコーンオーバーロード』は、SRPGの歴代作品に負けない注目作! 刺激的な“時短”バトル、なのに時間泥棒で止められない【プレイレポ】

北欧神話を題材とした群像劇と幻想的なグラフィックで魅了した『オーディンスフィア』や、戦いの緊張感とスピーディな爽快感を併せ持つ『朧村正』、骨太なベルトスクロールアクション『ドラゴンズクラウン』など、独自色の強い作品でその名を轟かせてきた「ヴァニラウェア」。近年では、少年少女の葛藤や成長を軸に、時代を超える壮大な物語を描いた『十三機兵防衛圏』がミリオンヒットを記録し、大きな話題となりました。

同社は時間をかけて作り込む傾向にあり、その完成度の高さと引き換えに、作品を乱発することはありません。だからこそリリースされた暁には、多くのユーザーが大きな期待と関心を傾けます。

そんなヴァニラウェアが開発した最新作『ユニコーンオーバーロード』も、ファンから熱い注目を集めました。ですが本作が発売されたタイミングは、1ユーザーの勝手な視点で語らせてもらうならば、良好とは言えない状況だったように思います。

■大作揃いの2月・3月ラッシュの中、確かな実績を叩き出す

『ユニコーンオーバーロード』は3月8日に発売されましたが、それに先駆けること約1週間前に『ファイナルファンタジーVII リバース』が登場。また、約2週間後の3月22日には『Rise of the Ronin』と『ドラゴンズドグマ 2』が発売を迎えています。

ジャンルこそ違いますが、本作も含めていずれもボリュームがあり、プレイ時間がたっぷりかかる注目作ばかり。手ごわいライバルに囲まれ、苦戦は避けられない……筆者はそんな風に考えていました。

ですが、数々の大作を相手にした『ユニコーンオーバーロード』は、全世界累計販売本数50万本を突破。発売から約3週間でこの記録は、見事というほかありません。

本作は、ファンタジー世界を舞台とした、大規模な戦いを描くシミュレーションRPG。根強い人気を誇るジャンルですが、人気ジャンルのアクションRPGあたりと比べると、人を選ぶ向きがあるのは否定できません。

強力なライバルが多く、またジャンルもややコア寄りだった『ユニコーンオーバーロード』は、しかし筆者の不安など軽く跳ね除ける大ヒットを叩き出しました。これほどの支持を集めた、本作の強みとはなんなのか。実際のプレイ体験を通じて、『ユニコーンオーバーロード』の魅力や特徴に迫ります。

■ステージ攻略が重くなりがちな、SRPGの定番をひっくり返す!

『ユニコーンオーバーロード』は、戦闘だけに絞っても数多くのシステムが重なり合い、重厚で奥深いゲームシステムを構築しています。その全てを網羅すると、膨大な文章量になってしまうため、今回はゲーム面における大きな特徴に絞ってお伝えします。

一般的なシミュレーションRPGは、ステージごとに戦いを区切り、1ステージのクリアには数十分程度の時間を要するのがポピュラーなケースでしょう。戦場の状況は徐々に変化し、大きな流れの中で勝機を見つけ、戦略を駆使して大規模な戦闘を制する。そのため、「腰を据えて楽しむジャンル」と捉えている人も多いかと思います。

ですが『ユニコーンオーバーロード』の場合、短いステージならクリア時間の表記はわずか数十秒(ポーズ中や戦闘時の時間はおそらく含まれていませんが)。大規模の戦闘になれば比例してクリアまでの時間は伸びるものの、他の名高いSRPG作品と比べると、戦闘にかかる時間の感覚は短距離走の如くです。

本作のステージ攻略にかかる時間が短いのは、特徴的なシステムの数々にあります。まず、複数のキャラクターを編成した「部隊」(ユニット)の移動は全てリアルタイム。指示すれば自動的に移動するので、SRPGにありがちな「マス目を自分で移動させる」手間がありません。

とはいえ、リアルタイムで移動する作品は、『伝説のオウガバトル』をはじめいくつもあります。しかし、『ユニコーンオーバーロード』がユニークな点はここから。敵味方の部隊が接触すると戦闘が発生しますが、バトルも全てオートで進行するので、部隊同士の戦いもスピーディに決着します。

指示した後は、時間の経過と共に目的地へと移動。その道中や移動先で戦闘が発生しても、プレイヤーが操作する必要はなく、オートバトルで勝敗が決定。戦闘シーンをスキップすれば更に短縮。このテンポの良さは、SRPGに“時短”をもたらす刺激的な提案でした。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. なぜ?『FGO』ベテランマスターもざわつく「ドラコー」の復刻─過去1年で“最入手難”の“ヤバい”サーヴァントが念願の再訪か

    なぜ?『FGO』ベテランマスターもざわつく「ドラコー」の復刻─過去1年で“最入手難”の“ヤバい”サーヴァントが念願の再訪か

  2. 大流行になった『ストリートファイター6』―その濃密な一年を振り返る【UPDATE】

    大流行になった『ストリートファイター6』―その濃密な一年を振り返る【UPDATE】

  3. 『学園アイドルマスター』天才よわよわアイドル「篠澤広」が予想の斜め上を行くキャラだった件―そう、彼女は“ドM”なんだ【先行プレイレポ】

    『学園アイドルマスター』天才よわよわアイドル「篠澤広」が予想の斜め上を行くキャラだった件―そう、彼女は“ドM”なんだ【先行プレイレポ】

  4. トビー・フォックス氏が手掛ける『UNDERTALE』の新作『DELTARUNE』発売は“しばらく先”…とはいえ順調な開発状況がニュースレターで明らかに

  5. 『ウマ娘』新たに「ノースフライト」実装決定!“マイルの女王”や“フーちゃん”の愛称で親しまれた女傑、勝負服姿もお洒落

  6. 初登場の色違いと新技「とびひざげり」に注目!「アマカジ」コミュデイ重要ポイントまとめ【ポケモンGO 秋田局】

  7. 『ガンダムEXVS.』プレイヤーの違反行為が問題に…秋葉原のゲーセンは、配信用PCの提供停止に追い込まれる

  8. 「ぼっち・ざ・ろっく!」に影響された美少女RPG『星回(Star Will)』が登場―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年5月19日】

  9. コスプレの破壊力…!グローバル版『ブルアカ』×「とある」コラボにアロナが“特別な衣装”で登場し、先生たちから熱烈な視線

  10. 『ポケモンSV』“特別なギャラドス”をもらえる「あいことば」公開!大会で活躍した個体を入手するチャンス

アクセスランキングをもっと見る